【徹底解剖】防衛省公開資料が示す「絶望的な安全保障環境」。中国予算は日本の4倍、北朝鮮はロシアと合体、そして空母は「裏庭」へ

ミリタリー
出典:陸上自衛隊

こんにちは、オービット通信のパスカルです。、防衛省から最新の「安全保障環境」に関する資料が公開されました。

そこに書かれていたのは、「脅威が高まっている」という生ぬるい表現ではなく、「日本の周りが完全に包囲された」という決定的な事実でした。 今回はこの資料を読み解き、2025年現在、日本が直面している「3つの最悪な現実」について解説します。

中国:量も質も「桁違い」の怪物へ

まず、資料の約半分を占める中国です。ここは「圧倒的な物量」と「活動領域の拡大」がポイントです。

① 絶望的な「予算の壁」 最も分かりやすく、かつ残酷なのが軍事費の話です。

出典:防衛省
  • 中国の国防費: 約37兆4,780億円
  • 日本の防衛費: 約8兆5,000億円
  • 分析: 2025年時点で、中国は日本の約4.4倍の軍事予算を持っています。さらに恐ろしいのは伸び率で、30年前と比較すると中国は約28倍に膨れ上がっています 。日本が「GDP比2%」で議論している間に、相手は桁違いの投資を継続し、それが今「装備の数」となって現れています。

② 海の戦力バランスが崩壊 予算の差は、そのまま「鉄の量」の差になっています。ここ10年(2015-2025)の変化を見てみましょう。

出典:防衛省
  • 駆逐艦・フリゲート: 日本は微増(47→51隻)ですが、中国は倍増(47→94隻)。
  • 潜水艦: 日本(17→22隻)に対し、中国(42→55隻) 。
  • 戦闘機: 第4・5世代の近代機だけで、中国は1,668機を保有しており、日本の330機の5倍以上です 。
  • 分析: もはや「個々の自衛官の練度」や「イージス艦の性能」でカバーできる数ではありません。飽和攻撃をされたら物理的に防ぎようがないレベルに達しています。

③ 「第2列島線」の突破 戦略的に最も危険なのがこれです。

出典:防衛省
  • 空母の活動: これまで沖縄周辺(第1列島線)に留まっていた中国空母「遼寧」「山東」が、2024〜2025年には硫黄島の東側やグアム付近(第2列島線)まで進出しています 。
  • 分析: これは、日本列島の「背後(太平洋側)」から攻撃が可能になったことを意味します。これまでの日本の防衛網は「西(大陸側)」を向いていましたが、今後は東京や大阪が「後ろから」狙われるため、全方位防御が必要になります。

④ 核の脅威

  • 核弾頭数: 現在500発以上ですが、2030年までに1,000発を超えると予測されています 。
  • ミサイル網: 日本全土を射程に収める中距離弾道ミサイル(MRBM/IRBM)だけで1,000発以上保有しています 。

北朝鮮:「実験」から「実戦」への変貌

北朝鮮のパートで注目すべきは、これまでのような「ミサイル実験で騒ぐ国」から、「戦争ができる国」へと質が変わった点です。

① ロシアとの「軍事同盟化」 2024年6月に署名された「包括的戦略的パートナーシップ条約」の第4条が致命的です。

  • 内容: 一方が戦争状態になった場合、「遅滞なく軍事的援助を提供する」と明記されました 。
  • 実態: すでに1万1,000人以上の兵士をロシアへ派遣し、弾道ミサイル100発以上を供与しています 。
  • 分析: これは事実上の「軍事同盟」です。もし日本周辺で有事が起きた際、バックにロシアがいる北朝鮮がどう動くか、シナリオが極めて複雑になりました。

② 「実戦データ」のフィードバック 北朝鮮にとってウクライナ戦争は、自国製兵器の「実験場」になっています。

  • 性能向上: 供与された短距離弾道ミサイルが実際に使われることで、データが収集され、性能向上に繋がっています 。
  • 技術移転の恐怖: 兵士や弾薬を送った見返りに、ロシアから「核・ミサイル技術」や「潜水艦技術」が提供される可能性があります 。北朝鮮の弱点だった技術力が、ロシアの支援で一気に解消される恐れがあります
  • 「新しい戦い方」の経験:ウクライナ軍との戦闘により、無人アセットの使用を含む「新しい戦い方」を経験。

③ 新兵器の多様化 弾道ミサイルだけでなく、現代戦に適応した装備が登場しています。

出典:防衛省
  • 自爆攻撃型無人機: イスラエル製やイラン製に似た形状の無人機が公開されています 。
  • 大型偵察用無人機・新型戦車: 通常戦力の近代化も着々と進めています 。

ロシア:極東の要塞化と中露連携

ウクライナで手一杯に見えるロシアですが、極東(日本の北側)での圧力は全く緩んでいません

① 北方領土の要塞化

出典:防衛省
  • 配備状況: 択捉島や国後島には、依然として地対空ミサイル「S-400」や地対艦ミサイル「バスチオン」が配備されています 。
  • 戦略原潜: オホーツク海には最新の「ボレイ級」戦略原子力潜水艦が展開しており、ここからアメリカ本土を核攻撃できる体制を維持しています 。
  • 分析: ロシアにとってオホーツク海は「聖域」であり、その蓋(フタ)にあたる北方領土や北海道周辺の防備を緩めることはありません。

② 中国との「共同行動」の危険度 日本にとって最悪なのが、中露の連携です。

出典:防衛省
  • 共同飛行: 2024年11月、中国のH-6N爆撃機(空中発射型弾道ミサイル=核を搭載可能とされる)が、ロシア機と共同飛行を行いました 。
  • 共同航行: 艦艇が隊列を組んで日本を周回する活動も恒例化しています 。
  • 分析: これは「我々はセットだぞ」という日米に対する強烈なデモンストレーションです。日本は「北(ロシア)・西(北朝鮮)・南西(中国)」の三正面作戦を強いられる形になっています。

まとめ

今の日本の安全保障環境は、東西冷戦時代よりも最悪なものになっています。政府は、防衛費増額、反撃能力の保有など戦後の安全保障政策の大転換を進めていますが、この資料を見る限り、もっと積み増さないと間に合わないのが現実かもしれません。2025年、私たちの静かな生活の裏で、自衛隊はこれだけの怪物た」と対峙してきました。私たち国民にできることは、嘘の情報に惑わされないように冷静でいることだと思います。

執筆者(パスカル)

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