こんにちは、パスカルです。
防衛省は(26日)、川崎重工業に対し、2ヶ月半の指名停止処分(12月26日〜来年3月11日)を下しました。
理由は2つ。
- 潜水艦用エンジンの燃費データ改ざん(30年以上も継続)
- 潜水艦乗組員への裏金接待・物品提供
さらに、裏金でゲーム機やゴルフバッグを受け取っていた海上自衛隊員11人も懲戒処分となりました。
このニュースを見た最初の感想は、「処分が軽い」でした。防衛省としてもこれぐらいが限界だったのかなと思います。しかし、データ改ざんなど、安全保障、自衛官の命を脅かす大きな問題だと思います。
「命を預けるエンジン」で嘘をついた罪
まず大きな問題が、エンジンのデータ改ざんです。 海上自衛隊の潜水艦は、全25隻すべてが川崎重工製のエンジンを積んでいます。 今回の調査で、1988年から2021年に納入された計66台ものエンジンで燃費データの改ざんが行われていたことが判明しました。
潜水艦にとって、エンジンは心臓であり、燃費は「どれだけ長く潜っていられるか」という生存に関わる数値です。 深く暗い海の中で、もしカタログ通りの性能が出なかったら? 乗組員の命に関わる部分で、30年以上も嘘をつき続けていた。これは「不正」という言葉で片付けていい問題ではありません。裏切りです。
ゲーム機で買収される「海の精鋭」たち
川崎重工は下請け企業との架空取引で捻出した「裏金(プール金)」を使って、海自隊員に物品を提供していました。 その額、6年間で約17億円。
では、隊員たちは何をねだったのか? 当初は「トルクレンチ」や「ワイヤロープ」といった業務用品だったそうですが、それがエスカレートして… 「Nintendo Switch」「テレビ」「冷蔵庫」「ブランド財布」
日本の海を守る潜水艦乗りが、ゲーム機で業者と癒着していた。 現場の隊員が過酷な任務に就いているのは知っています。娯楽が欲しいのも分かります。 でも、それが「架空取引」という犯罪で賄われていたこと、そしてそれを「当たり前」として享受していた構造は残念です。
処分は軽め。結局、川崎重工の代わりはいない
なぜこんな甘い処分で済むのか。答えはシンプルで、代わりがいないからです。 日本で潜水艦を作れるのは三菱重工と川崎重工の2社だけ。エンジンに至っては川崎重工の独占状態です。 他にも自衛隊の哨戒機「P-1」や輸送機「C-2」の製造も担っています。もし川崎重工を永久追放したら、日本の潜水艦は動かなくなり、航空機も製造できない。安全保障的にも最悪です。川崎重工には、 「どれだけ不祥事を起こしても、国は自分たちを切れない」 そんな慢心があったのかもしれません。
まとめ
川崎重工は、日本の防衛を支えている企業の中でも大きな存在です。オーストラリアに輸出する「もがみ型」のエンジンも川崎重工が製造しています。今回の輸出には大きな影響はないと思うが、別の装備を輸出するとなった時に、今回の件がマイナスに見られる可能性もあります。もう二度と、信頼を失うことはしてほしくないです。



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